アップスタイル

 

 

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アップスタイルへの私の美容観

アップスタイルを作る上で必ず出て来る言葉にクリエイティブという言葉があります。これはアップに限らず美容全般で重要な要素ですが、

 

私の考えるクリエイティブは、基本をグチャグチャにする事ではない

 

と言う事です。

 

プロフィールでお話しました通り、変な物を作り続けたきた私が言うのも何ですが、ある時、フランス料理の話の本を読んでいました時、その中の主人公(日本人)がとあるフランス料理界の重鎮に自分の工夫した料理を試食してもらうと、その人は、

 

「この料理を作る才能には感心するが、あなたはクリエイティブを勘違いしている。我々が求めるクリエイティブはフランス料理の基本・歴史・文化をグチャグチャにする事ではない。」

 

と言うのです。

 

その主人公は、クリエイティブと思っていた事は単なる自分の独りよがりだと気づくのですが、私は、このフランス料理界の重鎮の言った言葉に妙に納得したのです。アップに対しても同じ事が言えると思うのです。

 

基本を無視したクリエイティブは、非常に薄っぺらな独りよがりになってしまうと思います。

 

ここで言うクリエイティブは、その国に合わせた歴史・文化を理解し、そこから成り立った造形理論を踏まえた上で技術的な基本を習得し、新しい物を考える事です。

 

つまりクリエイティブとは文化・歴史を踏まえた上に成り立った温故知新であると思います。

 

 

アップスタイルに対する私の考え方

 

スタイルの要素

 

アップスタイルに限らず、ヘアースタイルは、点・線・面の3つのファクターが絡み合って構成されています。どの要素が主体になるかはスタイルによって変わってきますが、この3つの絡み具合が無限の可能性を生み出しています。これを表にしてみますと次の様になります。

 

集合 曲線 曲面
拡散 直線 直面
  柔らかい

硬い

 

ここでの、硬い・柔らかいは、線の集合体である髪の、毛1本1本の隙間や位置関係によっても変わってきます。例えば、毛のラインが直線で、面が直面であっても、毛1本1本の上下左右の間隔の状態で、柔らかく感じます。

 

 

デザインの構成

 

アップスタイルは、デザインの構成として、フロント・サイド・バックの3つのファクターから成り立っています。

ただ、これも、スタイルによって、この3つが、きっちり分かれている場合もあれば、2つ、または全部が同化している場合もあります。もちろん、1つの要素が細分化されている場合もあります。

 

デザインのポイント

 

デザインのポイントとは、音楽で言うところのサビの部分、そのスタイルの最も主張している部分です。

私はいつも講習会で、ある程度スタイルができる様になった人には、

 

「スタイルの中に起承転結を入れてきなさい」

 

と言います。

 

の部分がサビの部分です。最も主張したい部分を導く起・承があり、その主張を終結させるがあるのです。

これができますと、作品はワンランクもツウランクも上がります。

 

ただ、転の部分は1つにすべきです。異質なポイントを複数入れてもそれに統一性が無ければ、バラバラな印象になるだけです。

 

もし、異質なポイントを複数同居させたいのであれば、そこに意味を持たせる展開が必要になってきます。また、たくさんの小さなポイントが集まって1つの主張をしている場合は、必ずそこに、統一性があります。そして、その統一性が1つのポイントになっています。

この様に考えるとアップは非常に奥の深い物である事が分かって頂けると思います。

 

デザインと技術

 

いくら素晴らしいデザインであっても、その人に似合っていなければ何もなりません。

よく「技術、技術!」と声高に言う方がおられますが、

 

技術はあくまでも、自分の考えたデザインを再現する為の道具です。

技術を高める事は再現する為の道具の精度を限りなく100%に近づける事です。

 

デザインと技術は同時に高めてこそ意味ある物と考えます。しかし、技術の低さは、デザインの精度も低いのも事実です。

ですが、デザインがあって、その後に技術が存在するのが本来の姿であると私は考えます。

 

足し算と引き算

 

私はアップを作る時、設計段階で必ず、言う言葉が、『足し算と引き算』です。どういう意味なのか?

例えば、アップの制作段階でバックはこう、サイドはこう、フロントは?髷は?と考えていくのが『足し算』。初期の段階では、この『足し算』しか出来ません。

つまり、加算法でバラバラに考えるのです。これを何度も繰り返していくと、加算数が減ったデザインを考える事が出来るようになります。

 

最終的にあるデザインを考えて余分な物を排除して考えていく事ができれば、それが『引き算』です。

 

つまり、起承転結、もしくはから考えていくデザインです。最終的にベースの取り方、トップの置き方まで逆算します。非常に無駄のないワンピースなデザインが生まれやすいのです。

でも『引き算』が出来るには『足し算』何度も何度もやるしかありません。そしてこの両方が出来ますと、デザイン・技術力とも、一皮剥けた奥の深い物になります。

最近、美容雑誌でも『足し算』のアップしか見る事が出来ないのは残念な事です。